中国のパクりゲーム事情。年間売上417億円の「刀塔传奇」を調べてみた① ~パクりの系譜
「刀塔传奇」の売上は約417億円
中国市場はでかい。間違いない。
日本ではいまいちマイナーだけれども、中国・韓国・北米・欧州あたりでは超話題だった「刀塔传奇」の2014年の売上が発表されました。
その額、なんと21.6億元。5月10日の為替レート(1元=19.2円)で計算してみると、なんと41,753,924,882円。約417億円。
というわけで、「刀塔传奇」について調べてみた。ちなみに日本では「Soul Crash」としてリリースされています。
と、その前に中国パクり大杉問題
これ、ゲーム業界、とりわけi OS / A OS界隈では有名な話しなのだが、そもそも「刀塔传奇」はパクり疑惑を抱えたゲームである。刀塔=DotA、あのBlizzard Entertainment社の「Dota2」のキャラをパクって作っているのである。
当然のように係争中である。
ところが、さらにパクり作品をパクる人もいる問題
それだけならまだいいのだが(もちろんよくないのだけど)、Blizzardの「Dota2」をパクって作られた「刀塔传奇」を(ソースコードごと)パクって作ったゲームもある。その名を「Heroes Charge」という。
何をぱくったかというとソースコードごとである。そう、信じられないかもしれないが「Heroes Charge」は「刀塔传奇」のソースコードをパクリ、若干のデザイン的アレンジを施して、世界中でサービス中なのである。
しかも、「刀塔传奇」より世界展開が早かったこともあり、日本・韓国・米国などでは、本家よりトップセールスランキングの上位に食い込んでいたことも。「爆速」とかいう社是の会社もあるけど、それはそれで正しいのねという証左にもなった。
もちろん、こちらも裁判中である。
パクりパクられ問題まとめ
売上の話し触れることなく、今回は終わってしまいそうだけど、パクりの系譜を最後にまとめると。
- 2013年12月 中国の開発会社Lilithが「刀塔传奇」をBlizzard Entertainment社の「Dota2」をパクって作ってリリース
- 2014年?月 北米(?)の開発会社uCoolが「刀塔传奇」をパクって「Heroes Charge」をパクって作ってリリース
- 2014年末~2015年初頭 北米・韓国などで「Heroes Charge」がランキング急上昇。日本でもプチヒット
- 2015年3月25日 LilithがuCoolを訴える
- 2015年3月25日 BlizzardがLilithを訴える
なにがなんだかな状況ですが、でも、日本でもパズドラのパクりアプリは大量に出回ったしね。さすがにソースコードレベルでパクることはしないけどさ!
というわけで、次回は「刀塔传奇」をパズドラとかと比較してみます。