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プロゲーマーの歴史について調べてみた⑤~世界のプロゲーマー、まとめ、Appendix

プロゲーマーの歴史について調べてみた④~Beast Daigo 格ゲーブーム再び - ゲームのブログ 

↑前回の記事はこちら

 

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 世界のプロゲーマー 

 

実際のところ、ゲームでどれくらい稼げるものなのか。eスポーツ2013年賞金獲得ランキングを見てみる。

 

  1. ジョナサン・ワンデル 45万4544ドル 米
  2. リ・ヨンホ      43万7114ドル 韓
  3. ユン・ヨンヒョン   37万7116ドル 韓
  4. リ・ジャドン     37万4528ドル 韓
  5. ヤン・ミンチョル   36万7902ドル 韓
  6. ヤン・ヨンホ     29万2019ドル 韓
  7. ダニロ・イシューチン 27万5800ドル ウクライナ
  8. クレメント・イワノフ 27万4896ドル エストニア
  9. アレクサンドル・ダシュケビチ 27万4896ドル ウクライナ
  10. ドミトロー・クリヤノフ 26万7699ドル ロシア

 

1位のジョナサン・ワンデルは「Fatal1ty」の名で有名な、世界でもっとも有名かつ稼いでいるプロゲーマー。得意競技はFPS

 

matome.naver.jp

 

2位以下を韓国勢が占めているのは、ゲームのプロリーグが国内に存在し、プロゲーマーがスポーツ選手のような位置づけになっているため。

 

米韓で共通して人気なのは、格闘ゲームではなく、FPSとMOBA。ゲームで稼ぐには、格闘ゲームではなく、FPSやMOBAをプレイする必要がありそうだ。

 

これからプロゲーマーはどうなるのか?

 

プロゲーマーになりたい!と思ったとして、どうすればいいのか。まず、格闘ゲームを選ぶか、FPSやMOBAを選ぶかでも、だいぶ違ってくる。

 

格闘ゲームを選ぶのであれば、賞金で稼ぐのは難しいっぽい。海外ではそこまで主流の競技ではないから。

 

しかし、日本では格闘ゲームというジャンルが、それなりに認知されており、梅原やときどといった先輩たちの活躍もある。

 

腕があって、コミュニケーション能力があって、ビジネス感覚があれば、かつてのブンブン丸ではないけれど、タレント化することはできそうだ。

 

一方、FPSやMOBAを選ぶのであれば、これはもう茨の道。

 

そもそも日本ではFPSやMOBAというジャンルが知られていないし、米韓のプレーヤーのレベルが高すぎる。腕を磨くための海外留学が必要なレベル。

 

ただし、賞金で一攫千金は狙える。有名な大会で1位になって1億円でも稼げば、否が応でも日本のメディアから取材は殺到する。できれば、だけど。

 

プロゲーマーの養成学校もできた

 

プロゲーマーを養成する専門学校までできた。eスポーツが盛り上がるのは悪いことではないのだけれど、ゲームは習ってするものではないような気もする。

 

www.anime.ac.jp

 

世界を目指すなら英語は勉強しておいた方がよさそうだ。英語ができて、誰にも負けないほどゲームが上手ければ、ある意味、誰もが簡単にプロゲーマーになれる。

 

でも、その前に、↓の本とかを読んでおくといいかもしれない。社会的信用があるとは言い難い「声優」という仕事について、MGSのスネークの大塚明夫が語っている。

 

プロゲーマーも共通するものがありそう。

 

  

 携帯デバイスでeスポーツ

 

PCだけでなくスマートフォンの無料ゲームでもeスポーツ大会が開かれている。これはプロモーションとしてのeスポーツやプロゲーマーの文脈での動き。

 

www.go-one.net

 

タッチ操作で楽しめる、世界中で人気のMOBAタイトルも登場してきている。PCからSPへとデバイスが進化することで、eスポーツもモバイルにシフトするのか?

  

www.vainglorygame.com

 

もう少し時間がたってみないとわからないけれど、競技性が高くなればなるほど通信の問題がでてくるわけで、モバイルとeスポーツの相性は悪そうな気がする。

 

どうなんでしょうね。

 

まとめ

 

これからどうなるのか。

 

気の利いたまとめにしようと思ったのだけど、気の利いたことが書けないのは、まだeスポーツやプロゲーマーというムーブメントがはじまったばかりだから。

 

海外の真似をするのではなく、格闘ゲームではないけれど、日本独自のeスポーツ文化が生まれてくれるといいなあ、と思います。