「伝説のオウガバトル」を買ったので、日本のRTSを調べてみた
また神ゲーを買ってしまった。オリジナルのハードで。
「伝説のオウガバトル」を買った。268円(税別)で。
定価9,800(税別)が268円(税別)とは、よい時代になったものだ。
当時、「伝説のオウガバトル」をRTSと認知して遊んでたかどうか微妙だけど、伝説のオウガバトルは、日本ではじめてヒットしたRTS、という印象が強い。
というわけで、日本のRTSについて調べてみた。
RTS=リアルタイムストラテジー。北米や欧州で人気のジャンルで、PCのゲームが多いのは、マウス操作との相性がいいから(FPSと同じイメージ)。
1995年~1997年にかけてリリースされたウォークラフト、コマンド&コンカー、エイジ・オブ・エンパイアのヒットで一大勢力となったジャンル。
- Command & Conquer(Westwood Studios/1995年)
- Warcraft(Blizzard Entertainment/1995年12月9日)
- Age of Empires(Microsoft/1997年12月19日)
あまりゲームに詳しくない人ならエイジ・オブ・エンパイアくらいしか聞いたことがないと思うけど、どのタイトルも海外ではドラクエ並みに有名だったりする。
では、日本で伝説のオウガバトル以前にRTSがなかったかというと、半熟英雄(スクウェア/1988年)があった。公式には「リアルタイムシミュレーションロールプレイングゲーム」といっているが、その仕組みはRTS。
- 半熟英雄(FC):不明(1988年12月2日発売)
- 半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!(SFC):不明(1992年12月19日発売)
- 半熟英雄 対 3D(PS2):169,424本(2003年6月26日発売)
- 半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜(PS2):79,766本 (2005年5月26日発売)
初代と2の販売本数が調べても出てこないのだけど、あまり売れなかったようだ。となると、やはり日本ではじめてヒットしたRTSは「伝説のオウガバトル」、というのは正しい。
- 伝説のオウガバトル(SFC):400,000本(1993年3月12日発売)
- タクティクスオウガ(SFC);500,000本(1995年10月6日発売)
- オウガバトル64(N64):200,000本(1999年7月14日発売)
オウガバトルシリーズのプロデューサーは松野泰己。彼は、タクティクスオウガがマスターアップすると、発売を待たずクエストを退社。スクウェアに入社し、そこで「ファイナルファンタジータクティクス」を作る。
- ファイナルファンタジータクティクス(PS):1,350,000本(1997年6月20日発売)
- ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争(PSP):350,000本(2007年5月10日発売)
これが日本でもっとも売れたRTS。オウガバトル~タクティクス以外でRTSを探してみると、これが意外に見つからない。ほかに何かあれば教えてください。
- ポピュラス(SFC):販売本数不明(1990年12月16日)
- 天舞 三国志正史(PC98):販売本数不明(1992年発売)
- カオスシード~風水回廊記~(SFC):販売本数不明(1996年3月15日発売)
- 仙窟活龍大戦カオスシード(SS):販売本数不明(1998年1月29日発売)
オウガバトル、FFタクティクスを生んだ松野泰己は、現在、Kickstarterで資金を調達し「アンサング・ストーリー」を開発中。楽しみ。
世界観とストーリーは松野泰己、キャラクターデザインは吉田明彦、さらに音楽は崎元仁が参加。オウガバトルのラインナップが揃ったとあれば期待が高まる。
というわけで、松野泰己は日本を代表するRTSジャンルの第一人者であり、伝説のオウガバトル、FFタクティクスが日本を代表するRTSなのだ、というまとめでした。