ゲームのブログ

都内で働く、とあるゲームプロデューサーのブログ

ガンホーの営業益が下がったのでパズドラと妖怪ウォッチを比較してみた

4月なのに雪が降った。妖怪のせいなのね、そうなのね。
おかげで体調を崩してしまいましたとさ。これも妖怪のせい。

あの「パズル&ドラゴンズ」のガンホー・オンライン・エンターテイメントの営業益が前年同期比で3割減になったのだそう。

ガンホーの15年1~3月期は営業益3割減の190億円になったと日経報道…『パズドラ』の課金収入減少で【ガンホーコメント追記】

4月9日付の日本経済新聞朝刊は、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の1~3月期の連結業績は、売上高が前年同期比3割減の360億円、営業利益が同約3割減の190億円前後となったもようだと報じている。

いまだMAUは高水準を維持しているとのことですし、GREEDeNAのように、急激な下落は当面ないのではないかな、と思うけれど。というわけで、昨日の「妖怪ウォッチ」と「パズル&ドラゴンズ」を比較してみた。

2013年7月11日:3DS「妖怪ウォッチ」初週5.2万本(累計126.3万本)
2014年7月10日:3DS妖怪ウォッチ2 元祖・本家」初週128万本(累計313.4万本)
2014年12月13日:3DS妖怪ウォッチ2 真打」初週121万本(累計253.9万本)

昨日の引用ですが、妖怪シリーズの売上は累計690万本というところ。対して、パズドラがどれくらい遊ばれているかというと……。

ガンホー---続落、「パズドラ」累計3500万DL突破も反応は限定的

主力のスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が累計3500万ダウンロードを突破したと発表。

3500万ダウンロードまでの軌跡は……。

【3300万DL】 パズドラ ダウンロード数の推移をグラフ化(配信開始~)

2012/02/20 パズドラリリース(iOS版)
2012/09/18 Android版リリース
2012/10/11 200万DL
2012/11/22 400万DL
2012/12/12 500万DL
2012/12/31 600万DL
2013/01/11 Kindle Fire版リリース
2013/01/18 700万DL
2013/01/30 800万DL
2013/02/18 900万DL
2013/03/09 1000万DL
2013/03/25 1100万DL
2013/04/09 1200万DL
2013/04/28 1300万DL
2013/05/30 1400万DL
2013/06/17 1500万DL
2013/07/02 1600万DL
2013/07/22 1700万DL
2013/08/16 1800万DL
2013/09/14 1900万DL
2013/10/14 2000万DL
2013/11/15 2100万DL
2013/12/15 2200万DL
2014/01/04 2300万DL
2014/01/31 2400万DL
2014/03/01 2500万DL
2014/03/23 2600万DL
2014/04/20 2700万DL
2014/05/27 2800万DL
2014/07/08 2900万DL
2014/08/15 3000万DL
2014/10/01 3100万DL
2014/11/16 3200万DL
2014/12/31 3300万DL←NEW
2015/04/01 3500万DL←筆者追記

パズドラは、妖怪ウォッチシリーズの5倍以上の人に遊ばれているコンテンツ、そう考えると本当にとんでもない規模感だなあ、というのがわかる。

なぜかといえば、パズドラはF2Pでありフリーミアムなサービスだから。お金を出さないとプレイできないのではなく、お金を出さなくてもプレイはできる、のは強いよねー。

ウェブが新聞や雑誌に取って代わったように、スマフォがゲーム機を飲み込む時代。市場がレッドオーシャンとはいえ、売り切りのゲーム作るよりはリスクが低く、なおかつ市場も大きいし。これ、90年代後期から00年代初頭の、紙媒体の没落のシナリオと同じじゃないか。

というわけで、スマフォアプリ関連のことも、いろいろ調べていきたいと思います。ゲーム業界にいるくせに、気の利いたテキストが書けていないのは、妖怪のせいでもあるし、熱のせいでもある。

ごめんなさい。